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過誤調整と再審査請求(2)


 も~う! 聞いてください! 2000年4月30日発の過誤調整と再審査請求の続きになります。前回報告した慢性膵炎の治療薬を一方的に削られた件、未だ続いているんですよ!11年7月分から¥12.600-、11年8月分から¥18.900-引くんですって!8月はこの患者さんが3回再来されたので、合計42日分の処方を出したのですが、もちろん削られたからと云って患者さんを見殺しにするわけには行きません。そのまま今でも検査値が異常で、訴えがある以上この薬を6錠のままFull doseで続けています。これって、やっている奴は一人なんだよなあ、しかもどんなことがあってもこいつは絶対表に出てこないんだよ。今月は更に脳梗塞後遺症の診断の患者さん(もう既にかなりぼけてしまっているおばあちゃん)に出した脳梗塞後遺症の治療薬の減点、人間ドックの超音波断層撮影で前立腺の腫瘍を疑われた患者さんに私が施行した超音波断層撮影が減点されました。もうめちゃくちゃですよ。乱発すりゃあ面倒くさくて再審査請求しない医者もいるだろうと考えての狼藉じゃないかって思っちゃいます。

 実は前回報告した再審査請求が思ったより早く答えが返ってきました。また患者さんの名前を隠してお見せしますね。<苦情の審議結果及び処理結果の書類>審議及び処理結果で4件とも1.、つまり”苦情の申し出は当然と認められましたので、支払基金、国保連合会に対し、復活要求の手続きを致しました。”と云う結論です。つまりTak先生の4戦全勝と云う訳です。まあ金払うのは当然として、「お前、俺に謝りに来ないのかよ!? 土下座しろってんだよ!」と云う気分です。必要もない書類を何枚も書かせやがって、何万円も出し渋って、詫びの一つもないんじゃ、もうチョ〜むかつくだけです。

 それでもって、苦情の申し出は当然だと云う報告の翌日にま~た同じ内容で診療報酬相殺通知書が来たんですよ。今度もまた9ヶ月前の奴。また今月再審査請求をします。もうええかげんにせえよ! 世に云うストーカーだってここまではしつこくはないと思うんだけど......。

 実はある医家向けの雑誌に「くり返される見えない査定 神奈川県の開業医が地裁に提訴」と云う記事が出ていて、ひじょ~~~~~~に興味深く読みました。一人で書斎でこの先生に拍手をしてしまいました。この先生、前回の”過誤調整と再審査請求”のページでお話しした個別指導みたいなものでイヤな想いをさせられたみたい。でもこの先生は書かれています。「このままおびえて萎縮診療をしてしまうのでは、患者さん本位の治療はできない。保険の減点が患者さんを思う医療から、金銭の損害を避けるという消極的な医療になってしまったのでは、医師になった意味がなくなってしまうのではないかという思いが、私を強くさせてくれた。」と。私も、私も、私も全く先生と同じ気持ちですよ!!! だからこの慢性膵炎の患者さんについては、もう既に10万円以上の損失をしていますが、私は未だ治療方針を変えていません!!! ¥18.900-引かれた日にゃ、完全に赤字ですよ。この患者さんの点数はそれ以下ですから。この患者さんの診療をしたがために、自腹切ってお金出さなきゃあならないんです。ねえ、このページをお読みになっている皆さん! 本当にこんな事が実際に起きているんですよ。皆さん知らないでしょう? 私の慢性膵炎の患者さんもそんなこと全然知らないはずです。もちろん、本人に云うつもりはこちとら、更々ありませんけれど。私は損失が出ようとも、あなたの膵臓を治す努力を続けますよ!

 こんなことがまかり通り、しかもこの提訴した先生がおっしゃった、おびえて萎縮医療をさせるために、90歳にもなる審査官が大声で怒鳴るんです。結局自殺する医者まで出てきているんです。この先生も自殺された先生について触れられています。他人事とは思えないとおっしゃってます。そうですよねえ。でもこの先生、怒りのあまり、横浜地裁に提訴したそうです。減点した奴に「被告を百叩きの上、恩赦なしの無期懲役に処す!」なんて判決出ないかなあ......。
 もともと、この保険診療と云うのは、国が日本医師会に協力してくれと申し入れたことから始まっているんです。それが40年近く経って力関係は逆転、いつのまにか権力を握ったお上がやりたい放題をやっていると云う図式になっているんです。なんであんたらが偉いの? 人間、自分が一番偉いんだと思っちゃうんでしょうねえ? それも絶対表に出てこない、ゲリラみたいな卑怯な奴らなんですよ。マスコミや世間も医者は儲けているから”いい~んじゃないの”ってな感覚みたいですね。このテーマ、過酷な税金と並んで本当に私は頭に来ているので、近いうち第3弾、第4弾と続けて行くつもりです。ここに書くことをエネルギーにして、またまた再審査請求をしていきます。まあ、医者以外の味方は出来そうにもないけれど、これから私も断固戦っていきます。皆さん、陰ながらで充分ですから応援してね。励ましのE-Mailでも送って下さいよ~。