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詐欺、窃盗未遂?



4月某日、ちょっとおかしいことがあったんですよ。皆さんも被害に遭わないように、是非聞いてください。

 4月のある土曜日の午後2時頃、突然電話がありました。NTTから依頼を受けて、電話回線のデジタル化?の配線工事を当院の周囲の地域で一斉にやるとのことでした。私のところには、診療所用の電話線が3回線、自宅部分にコンピューター用の2本のISDNを含め4回線、合計7回線入っているんです。これについて全部工事のために下調べをしたいから、今から行って良いか? と云う電話でした。土曜日の午後にいきなりなので、ちょっとムッとしながら、午前中結構忙しくてクタクタだったため、「今日は勘弁してよ。」と断り、翌々日の月曜日の10時半に女房を立ち会わせるということで納得してもらいました。その時点では全く気にしていませんでした。

 翌々日の月曜日の10時頃、診療時間中に再度電話が入り、すぐ近くにいるので、もうすぐこちらへ到着する旨電話があり、受付に声をかけるように云いました。全ての回線の請求書を揃えておくようにとのことでした。しかしその後何も連絡なく、当院へ係りの人間が来ることもありませんでした。どうもおかしいと思って、NTTに問い合わせたところ、そのような工事の予定はないとのこと。更に警察にその旨報告したところ、「それは100%怪しい。」とのことでした。NTTの下請け会社でも、必ずNTTの認証を持っているはずなので、その提示を求め、もし持っていないようであれば直ちに110番通報するように指示されました。通常NTTの工事の場合はチラシで事前に報告があるとのこと、いきなり電話で、しかも当日にすぐに行くというのは全く以て怪しいんだそうです。しかも工事に関しては私には一切負担がないと云われてましたが、それがこちらを油断させる手口らしいです。警察の話では、麻薬や睡眠薬を狙ったか、あるいは後日忍び込むための下見であった可能性があるとのことです。何か不都合、あるいは近くまで来て防犯カメラがあるのを見て、中止となったのでしょうか? 結局は何も起きませんでした。出かける女房を引き留めたところで空振りとなり、ちょっと頭に来ています。

 医者は金を持っていると云う誤解のもと(確かに持っている医者もいるでしょうが、私は持っていません)に、結構訳の分からない電話が頻繁にかかってきます。私、本当に大したものを持ってないんですよ。ちょっと贅沢しているのは、待合室の水槽と、数あるパソコンと、車くらい。よく融資や節税対策のマンションの話で電話がかかってきますが、私の借金の額を話すとみんな諦めてくれます。今の銀行金利より安く貸してくれるなら話に乗るけれど、とよく云いますが、色よい返事はいただけません。幸い今まで泥棒に入られたことはありませんが、近所の知り合いは結構被害にあっています。自分の診ている患者さんが急変したときに備え、うちでは、誰かが必ず家の中にいるようにして、完全に空にすることは殆どありません。

 最初のNTTの工事の件については、今になって考えればいろいろおかしいことがたくさんあります。まず通常土曜日の午後ってことはあまりないでしょう。受け答えする営業の人間?の言葉遣いもあまり誉められたものではありませんでした。請求書を揃えておけという理由にも首を傾げます。まず第一、回線のデジタル化と云いますけど、うちの回線ってみんなプッシュホンでデジタルじゃないでしょうか? ジ~コン、ジ~コンと廻すダイアル式の黒電話なんてありませんものね。プッシュホンでもアナログ式があるようですが、比較的新しい機械ばかりだし、だいたいNTTならそんなことは把握しているはず、わざわざ個人の家に出向いて調べる必要なんてないと思います。

 と云う訳で、今回当院へ電話してきた工事会社は、泥棒の下見と云う結論に達しました。それで防犯カメラか、野太い院長の電話の声に恐れをなして計画を中止したのでしょう。しかも当日夜、セキュリティシステムの紹介と云うことで別の電話がありました。少しゆっくり話をしましたが、「お前もうちにセキュリティシステムがあるかないか調べてんじゃないか?」と云う懐疑心でいっぱいでした。

 なお、近くの交番にパトロールの強化を依頼しました上に、その後当院の防犯グッズの再点検を徹底したことをご報告申し上げて、このGrumbleを閉めたいと思います。下に追伸を書きます。該当する方はお読み下さい。



 私の診療所を狙う泥棒の方へ
 当院の中には子供のおもちゃはたくさんありますが、現金及び貴金属等金目のものは殆どありません。当院は95%が保険診療で、産婦人科や美容形成外科のように高額な自費の支払いは窓口からは入りません。それに女房は、宝石や高級腕時計を喜ぶような女ではないので、そのようなものもありません。また麻薬類はGrumble 「重税感」のところで書きましたように、期限切れの薬を返却をして以来、新たには購入していません。ベンザリン、ハルシオン等睡眠薬の類は院外処方であるため、院内には全く置いていません。更に私には未だ億単位の借金があり、今月の税金の支払いにも途方に暮れている状態です。自分で高価なものを買うことは殆どなく、専ら医療器械と飲み食いにお金を使っています。特に飲み代と夜のタクシー代には相当つぎ込んでいます。新築時にはセキュリティシステムも導入しており、いつぞや警報機の誤作動の際には5分とかからず警備会社のガードマンが来てくれました。当院はあなた方から見てリスクが高い割にはコストパフォーマンスは非常に低いと思います。また防衛手段として、金属バット、ヌンチャク等の配備には万全を期しております。私は喧嘩は決して弱くありません。息子も柔道部に所属しています。だから当院は狙わないでください。よろしくお願い申し上げます。  院長記